ベースの音は、ライブ等のステージ上でその設置位置や方向によって、聴き取りにくくなる場合がある事を感じ、その解決策がないものかを検討していました。キャビネットを工夫することで解決できるのではないか。。。。と探っていましたが、ある解決策に至りました。それを具体的な形にしたものが、D.mark全指向性キャビネットです。

 D.mark製キャビネットの特徴として

   1、全方位再生(水平方向への無指向性化)

   2、忠実な再生音(色付けのない、再生音を実現)

   3、コンパクトで可搬性に有利な重さ

  

このキャビネットを利用することによって、ステージでの音出しが飛躍的に良くなることが検証されました。その結果、ミュージシャンの感情表現が豊かになり、より良い演奏が可能となっていきます。

   独創的なエンクロージャー形態 低域の再生音をいかにしてクリアな音にするか。。。そこが大きなテーマです。アメリカのオーディオメーカーであるLINNが特許を取得した「アイソバリック方式」のエンクロージャーがその一つの回答になると考え、上下にスピーカーユニットを配して、同一位相で駆動することを検討しました。 低域再生時に発生するユニットの振動は、口径が大きくなるととても大きな振動となります。コーンが動くと、ユニットはその反作用で振動を始めます。キャビネットはその振動を打ち消すように、重くしてあげることで抑え込む効果が生まれます。そうなると、大きな口径のユニットの重量に、キャビネットの重量を足した、とても重いものになっていきます。しかし、スピーカーユニットを上向きに設置すると、ユニットの自重で抑え込むことに貢献します。もうひとつのユニットを下向きに設置しているため、そのユニットの重さがさらに抑え込む方向に作用します。そして、上下のユニットが、お互いのユニットの反作用を打ち消す方向で動くことによって、より滑らかな再生音となることを確認。大音量時にも歪成分が極端に減ります。 また、このキャビネットは、バッフル板の面積をコンパクトに設計しています。それは、下向きに設置しているユニットが、地面へ向かって音を出しているため、地面を仮想バッフルとして作用することを利用しています。D.mark製キャビネットは、こうした方式を採用している、世界唯一のものです。D.mark製エンクロージャーは、上向きに中高域を担うスピーカーを設置し、その音を水平方向に無指向性となるよう、反射機構を付けております。そうすることによって、ステージ上のあらゆる場所にベース音が行きわたることになり、演奏者の聴き取りやすさがけた違いに改善されます。 バンド演奏で最も重要な事は、演奏しているお互いの音を確実に聞きながら演奏する事であると考えています。各パートの音がはっきり聞き取れることによって、ご自身の演奏も良くなっていきます。特にベーシストとドラマーが、がっちりと良いリズムを刻むと、バンド全体がしっかりとし、演奏そのものの質が上って行きます。 このエンクロージャーのもたらす効果は、計り知れないものとなります。

ベースアンプ部

 

シンプルでハイパワー。可搬性に有利なサイズ。音質はオーディオと遜色ない音を出すアンプ。これがD.mark製アンプの特徴です。

 

電源部には医療用機器に使用される、強力なスイッチング電源を利用しており、信頼性においては大変高いもの。しかも±40V15Aの電流を流す事ができます。増幅回路はすべてアナログで設計。ダーリントン・トランジスタを使った、200W級のアンプです。

 

プリ部分には、バーブラウン製のFETオペアンプを採用。パワー部はフルディスクリート。ダンピングファクターは800以上。PA用のアンプと同等の性能を持っています。再生周波数は5~100KHzという、一般のホームオーディオでもなかなか成し得ない、ハイエンド級のスペックを誇ります。

 

設計にあたって、音質劣化の可能性のあるものをすべて排除。トーンコントロールもグラフィックイコライザもない、シンプルにして十分なパワーを持っていますので、ほぼどんなシチュエーションでも出力不足を感じません。音質はトランジスタや集積回路のそのものの音で勝負しています。また、トランジスタに関しては、選別品を組み合わせておりますので、最終的には歪にも強いアンプに仕上がっています。

 サイズは280mm×230mm×70mmというコンパクトさです。

 

ベーシストにとって、アンプが個性を発揮することは極力避けたいと思う方が多く、ライブ会場においては、ミキサーにD/Iボックスを通してPAから音が出ているのが通常です。会場で観客席で聴いている音は、アンプを通していない音が出ているわけです。そのモニターをする意味では、アンプに音色や音の個性があっても、会場の音とは明らかに違う音になります。「自分の出している音」ではないわけです。

「自分で出したい音」を、アンプの手前で作っておいて、それを音量を上げて鳴らしたい。その要求に応えるべく、このアンプが誕生しました。要するにPA用のアンプと同等の考え方で作られたアンプという事になります。

input:フォンジャック
tuner out:フォンジャック

Sound switch:MUTEスイッチ(off時でもtuner outはミュートされません)

SP out:speakon(1番のみ使用)

XLRout:バランス出力(オプション)


新型キャビネット

 

10インチウーファーユニット2台の構成で、さらに低域の再生に余裕を持たせたキャビネットをリリース致しました。

 

強力なユニットを利用し、ハイパワーアンプとの組み合わせにも全く怯むことなく、抜群な耐久性を持ったモデルです。

 

 

Model:DMC-25800is

InputPower:800w(MAX 1000w)

Impedance :4Ω

UseUnit:10 Inch Woofer×2 + Horn Tweeter×1

Size:Wise:450mm Depth:550mm Hight:620mm

Weight:35.5Kg

 

   
 奏者の前にキャビネットを設置し、ステージ中央からベース音が聞き取れる。全指向性キャビネットならではの配置例。(DMC20300is使用)
   
   
 ハイパワーPA用アンプと組み合わせて、どんなジャンルの音楽でも対応できるパワフルなバージョン(DMC25800is使用)
   
   
 PAのない環境でも、その必要性を感じないほど、ホールの隅々までベース音が行き届きます。300名ほどのホールでも十分。(DMC20300is使用)